初夏の主役は“鱧”
これから夏を迎えて鱧が最も美味しくなるの季節です。
直ぐに思い浮かぶのが、梅肉で頂く“鱧の落とし”でしょうか、お椀の種にも良くつかいます。骨切り、葛打ち、湯通し、氷でひやすなど一品に仕上げるに、思いのほか手間のかかる食材です。とは言え、この季節の品書きに鱧をお出ししないことには、七夕を迎えることはできませんし、天の川も拝めません。
私たち調理人にはそれほど大切で、無くてはならない食材です。
今回は、コースの主役になるよう三種類の料理を作りましたので、ご紹介させていただきます。
日本料理 初夏のお品書き
先ずはシンプルに空揚げ
揚げたて熱々に出し汁を添えていただきます。細かく骨切りをした身に葛を打ってからりと揚げています。
こちらは木の芽焼き、漬け焼きです。
しつこい脂が無い鱧ですから、どんどん行けてしまいます。
最後は煮付け
「鱧の煮付けとは珍しい」とお思いになるかもしれません。漁場の近在では家庭料理として古くから食べられていたそうで、皮目のゼラチン質が柔らかく美味しくいただけます。鱧の新しい一面を古い料理に教わりました。
仕入れた鱧と骨きりの画像を次ページに載せましたので、ご興味のある方はご覧ください。
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